LRQAは福利物産株式会社様へ、FSSC 22000の審査を提供、認証を授与いたしました。
福利物産株式会社様は、創業230年以上の歴史を持つ広島県尾道市の加工食品メーカーです。味付ちりめんや佃煮などの製品を企画から販売まで一貫して手がけ、全国のスーパーや量販店、直営店や通販を通じて全国の食卓に安心・安全なおいしさを届けています。
同社は2022年にISO 22000を取得し、食品安全マネジメントの強化に取り組んでこられましたが、さらなる信頼性の向上と営業活動における競争力強化を目的に、FSSC 22000への切り替えを決断されました。
2025年8月6日(水)に実施した認証授与式での記念写真
福利物産株式会社 代表取締役社長 福島 光宏 様(左)
LRQAリミテッド 日本代表 堀川 康(右)
今回の認証取得に関して、福利物産株式会社 生産部 開発課 係長 樋口 康紀 様よりお話を伺いました。
- FSSC 22000認証取得を実施するきっかけ、目的に関して
2022年にISO 22000を取得し、継続的に運用してきましたが、営業活動の中で「FSSC 22000を取得することで、より大手企業の信頼を得やすくなる」との声があり、さらなる成長を見据えて認証取得に踏み切りました。
- 導入の際に、苦労した点や課題、また工夫した点
FSSC 22000の導入時には、すでにISO 22000の運用を通じて、食品安全に関する基本的な考え方が社内に徐々に定着しつつある段階でした。中でもアレルゲン管理については、従業員のさらなる理解が求められ、特に言語の壁があるベトナム人実習生に対しては、教育の難しさが課題となりました。そのため、ベトナム語による掲示物を作成するなど、現場での理解促進に向けた工夫を重ねました。
- FSSC 22000導入後のメリット・良かった点に関して
HACCPの義務化に伴い、食品安全に対する社会的な要求は年々高まっています。こうした環境の中でFSSC 22000を取得したことにより、顧客からの信頼性が一層強化されたと感じています。また、会社全体で認証取得に取り組んだことで、従業員の食品安全に対する意識も向上し、より安心・安全な製品をお客様にお届けできる体制が整いました。
- 審査の印象に関して
審査員の皆様には、豊富な知識と経験に基づき、丁寧かつ分かりやすいご説明をいただき、審査を受ける側として非常にありがたく感じております。工場のスタッフの中には審査対応に不慣れな者もおりますが、柔らかな雰囲気で接していただけることで、臆することなく落ち着いて対応することができました。
- 認証取得を通じた、今後のご活用方法、事業展開について
FSSC 22000を取得できたことは大きな成果ですが、今後はこの認証をいかに活用していくかが重要だと考えています。営業活動において、信頼性の裏付けとして有効に機能することを期待しており、今後は競争力のある提案を行うための強力なツールとして活用してまいります。