宇部興産株式会社の化学事業のマザー工場宇部ケミカル工場では、4つのマネジメントシステムを統合するとともに、その目標達成度を見える化する評価指標を策定。50%以上の品質クレームを削減した。(取材年月:2011年9月)
50%以上の品質クレームを削減
多彩な事業を展開している宇部興産株式会社の中核事業である化学事業のマザー工場となっている宇部ケミカル工場。
同社では、品質安全、環境安全、労働安全、設備安全を工場マネジメントシステムの4本柱として運用してきたが、運用の効率化を目指して4つのマネジメントシステムを統合。OHSAS 18001の考え方をベースに、システム全体でリスクアセスメントを徹底するとともに、マネジメントシステムの目標達成度合いを管理するために評価指標も策定した。こうした取り組みによって、同社では、マネジメントシステム運用の効率化はもちろんのこと、隙のないリスク管理を実現して、50%以上もの品質クレームを削減するなど大きな成果を残している。
4つのマネジメントシステムの統合へ
同社では、1994年にISO 9001の認証を取得したのを皮切りとして、2000年にはISO 14001を、2006年にはOHSAS18001などの認証を続々と取得してきた。こうしたマネジメントシステムの運用について、同社 化学生産・技術本部 生産統括部宇部ケミカル工場 品質保証第二グループグループリーダー 星野 健治氏は次のように語る。
「各認証を取得後、確実にその成果は表れていたのですが、PDCAを回していくうちに共通する部分が多いことが分かってきました。また、環境や労働安全ではリスクアセスメントを行いますが、ISO 9001にはその考え方が弱く品質についてもリスク管理が必要だと考えていました。」
また、同社では、品質安全、環境安全、労働安全、さらには設備安全を含めた4つを、工場マネジメントシステムの4本柱として運用していた。
『宇部興産株式会社【宇部ケミカル工場】(現:UBE株式会社)様 事例紹介』
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