2020年、LRQAの多くのお客様は、まだ不確かなデジタルアシュアランスの導入に取り組む必要がありました。
2021年、LRQAはリモートでの認証・検査のプロセスが実際にどのように機能してきたか、直面している課題は何か、そして今後はどのようになるのかを理解するために定性的なアプローチに取り組みました。
2021年5月から6月にかけて、LRQAのグローバル審査・検査チームのメンバー20名とLRQAのお客様20名にインタビューを実施しました。インタビューは、リモートデジタルアシュアランスの経験が事業継続の確保にどのように役立っているか、またこのリモートとオンサイトを併せた審査サービス動きは今後どのようなものになるのか。
インタビューで得たフィードバックは下記のとおりです。
1. LRQAお客様・従業員による即時の適応力
デジタルアシュアランスの仕組みに関して当初は若干の不安がありましたが、大多数の方が期待通り、またはそれ以上の成功体験をし、今日では通常の認証プロセスの一部になっていると報告されています。
パンデミック以前、LRQAが既にデジタルアシュアランスを取り組んでいたこともあり、お客様に安心感を与えるプロセスやフレームワークが既に用意されていたことで、非常に役に立ったとの声が多くありました。
多くの人が、LRQAのリモート審査サービスによって、多くのお客様が自分の情報が安全であり、また時代を先取りした取り組みを実施していることを認識されました
2. デジタルアシュアランスの体験は非常に質が高い – また、さらに改善する機会もある
全体として、多くのお客様はデジタルアシュアランスを好意的に受け止めています。しかし、何がデジタル経由で実施され、何ができるのか、そして何がオンサイト審査で実施されるのかといった完全なガイドラインはまだ発展途上です。LRQAのスタッフは、お客様協力して、オンサイト・リモート審査の最適な組み合わせのためのカスタマイズされた計画を策定する必要があります。
3. 明確な利点の可視化
パンデミックが始まって以来、多くの企業がカーボンニュートラルに向けた取り組みを行っています。デジタルアシュアランスによって、LRQAはこのミッションにおいても、お客様をサポートできる役割を担っています。
多くの人々にとって、デジタル経由の審査には一つの大きなメリットがあります。それは、自宅での時間が増え、ワークライフバランスが改善されることです。移動が少なくなったことで、仕事以外の大切なことをする時間が増えました。
また、より合理的なサービスの提供により、認証のプロセスはお客様を混乱させることなく、効率化により時間と費用を削減することができました。
4. まだまだ続く可能性
新しい技術によってデジタルアシュアランスプロセスはますます容易になることでしょう。LRQAのお客様は、継続的な監視、ドローンやロボット、VR技術など、将来的にプロセスをより強固なものにするためのあらゆることを挙げています。
また、デジタルプロセスのグローバル性を高く評価しています。プロセスの一環として世界中のLRQAエキスパートとつながることができるようになっただけでなく、自宅にいながら複数の国の拠点でマルチサイト監査を実施することができるようになったのです。
5. まだやるべきこと
私たちが業界として直面している課題の1つに、一部の規制当局が急速な変化への適応に遅れていることがあります。LRQAは、規制当局と協力して、デジタルアシュアランスで可能な詳細なレベルを実証し、規制当局の受け入れを加速させる役割を果たすことができると確信しています。
より良いフレームワークを構築することで、社員とお客様の双方が準備を整え、デジタルプロセスを可能な限り効率的かつ効果的に行うことができます。
例えば、乗り物酔いを軽減するためにカメラを安定させたり、目に優しいカメラの解像度の基準を確保したりと、小さな課題にも対応できるのです。
遠隔地の接続問題をコントロールすることはできませんが、技術の進化に伴い、より優れた5Gネットワークやブロードバンドの利用が可能になれば、こうした改善をデジタルな未来の一部として取り入れることができます。