3月から6月までの期間限定で開催を予定している教育研修『ビジネス改善ワークショップ』の第一回が、3月11日(月)に開催されました。
『ビジネス改善ワークショップ』は規格改訂に伴い顕在化した様々な課題や問題/疑問点に焦点をあて、様々な業界からの参加者同士の討議を通じて自身が抱える課題解決につながるヒントを得る受講者参加型意見交換会です。審査・教育研修の第一線で活躍するLRQAの審査員・講師がファシリテーターとして会をナビゲートし、今後、組織がマネジメントシステムに取り組んでいく上で重要と思われるテーマに対して受講者の皆様と一緒に考える従来の形式とは異なる形式の研修です。
この日に開催された『方針管理と KPI マネジメント』コースは「KPI設計に課題があるので講座をやってほしい」とのお客様からの声を受け、自社課題の解決の糸口をさぐることを目的に設けられました。
ビジネス改善ワークショップでは参加者より事前に、ワークショップ当日討議を希望される質問やテーマを頂いており、まずは、参加者(受講者)が抱える課題/状況について、講師及び受講者間で情報共有をすることから始まります。業種や状況などもそれぞれ異なる参加者の皆様でしたが、それぞれの課題について話を進めていく過程で、参加者同士よく似た経験を過去にされていたり、また、社内では得られなかった新たな視点からの意見を受けたりと、まさに自社課題解決の糸口をさぐる討議が進められました。 ワークショップ後半では、過去様々な組織の審査を行なってきた講師がある組織の例をあげ、その企業のKPI設定について参加者全員が考えを述べ、討議内容はさらに具体的なものへとなっていきました。 そこで、講師よりKGI(経営目標)達成に影響を及ぼすとされる経営戦略上の重要な管理項目について説明すると、受講者の中には盲点だった内容もあった様子で「目からうろこ」「これは使える」といった声が上がるなど、自社課題の解決の糸口となるヒントを得た様子でした。
ワークショップ終了後には、「今回学んだ手法は論理的で判り易く、皆のやる気を引き出せるように思うため、自部署で早速トライします。」「社内に持ち帰り実践してみます。」「自社の課題に対する具体的な解決方針をディスカッション形式で対応していただき、参考になった。」といった評価頂きました。
研修終了後
ワークショップ終了後、参加したある受講生よりフィードバックがありました。ワークショップで学習したことをさらに自分自身の業務に置き換えて適用してみたところ組織の戦略的方向性とうまくマッチングさせることができ、付加価値の高い研修となったことに感謝します、とのお礼をいただきました。
講師コメント「第一回を終えて。」 新倉 博文
「組織のミッション、ビジョンや中長期事業計画に基づく方針展開は多くの組織で一般的に行われていますが、その展開の中で目標やパフォーマンス指標の設定に関しては、有効に行われていない事例が多いようです。このワークショップでは、講師からの一方的な話ではなく参加者の皆様によるディスカッションも含めて研修を進め、方針展開におけるヒント、特に部門レベルでの成果目標及びそれを達成するための重要成功要因やそれに関するパフォーマンス指標(KPI)について、考えて頂きました。 参加頂いた受講者の皆さんからフィードバックの中には、とても面白い発想もあり、講師自身にもよい刺激となりました。」