パリで開催された世界原子力展示会、またドバイで気候変動に関するCOP28が開催された今、世界の原子力産業が重要な岐路に立たされていることは事実です。
パリで開催された世界原子力展示会、またドバイで気候変動に関するCOP28が開催された今、世界の原子力産業が重要な岐路に立たされていることは事実です。
WNE（世界原子力展示会）パリ2023は、業界のトップによる活発な議論を最前列で傍聴し、原子力エネルギーの行く末を左右する重要な動向（下記）を垣間見るとともに、お客様が直面する課題に取り組む取り組みを示しました。
技術の進歩: 業界の先端技術、特に小型モジュール炉（SMR）をめぐる多くの活発な議論が行われました。このイベントでは、欧州委員会が2024年初頭に小型モジューラー炉の業界連合を立ち上げる準備を進めていることを発表し、より安全で効率的な原子力エネルギー・ソリューションに対する業界の取り組みを強調しました。
デジタル化とサイバーセキュリティ: 原子力とデジタル技術の融合は不可避であり、当然のことながら、サイバーセキュリティの重要性の高まりは、さまざまなイベント参加者にとっての優先課題でした。強固なサイバーセキュリティ対策を確保することが最も重要です。原子力施設がサイバー脅威から守られるよう、業界が一体となって注力することが重要なテーマとして挙げられました。
廃棄物処理: 責任ある持続可能な活動は、原子力施設の運転終了後の段階を乗り切る上で避けては通れないものです。原子力産業は、環境への影響に対して明確な取り組みを行っており、イベント全体を通じて、また進化する戦略において、この点が議題として取り上げられたことは非常に意義深いことでした。
原子力のある未来に向けた世界的な取り組み: 国際的な協力関係を重視し、成功を分かち合うためのパートナーシップの確立に取り組む姿勢が明確に示されました。私たちが直面している課題は国際規模であり、その解決策もまた国際規模でなければなりません。
COP28気候変動会議で世界原子力協会（WNA）が発表した画期的なイニシアチブである「原子力産業誓約」についても、出席者は非常に注目していました。この誓約は、主要な政府および業界関係者と協力して作成されたもので、2050年までに世界の原子力発電能力を3倍にするという共有の展望を示しています。
WNEパリ2023を振り返ると、原子力に対する認識が変化していること、そして原子力産業が単に変化に適応するだけでなく、安全性、革新性、協調性、およびサステナビリティを優先する未来を積極的に築き上げようとしていることがわかります。
パリのWNEでのLRQA出席者 左から Mathieu Carré、Jean Philippe Longin、Ian Spaulding、Vincent Boutineau、Simon Payne、Christophe Gasquet、Simon Emeny
