国際水産同盟(Global Seafood Alliance)が保有する新たな「責任ある漁船規格(Responsible Fishing Vessel Standard, RFVS)」が立ち上がったことで、今後は漁船の操業が倫理的かつ安全に行われていることを証明するための十分な措置が取れるようになります。
グローバルなサプライチェーン保証の専門家LRQAなど、さまざまな業界パートナーに支えられるRFVS(Responsible Fishing Vessel Scheme)が、漁業の操業における安全な労働環境と操業上のベストプラクティスの保証を可能にします。漁船就業者の社会福祉に目を向けた世界初の独立認証スキームであるRFVSは、労働のベストプラクティス環境を含む漁船員の人権と福祉に対応するために立ち上げられました。
世界中のあらゆる規模の漁船団および漁船に適合するため、水産業に関わるサプライヤーとリテーラーには、船団や一次加工業者から、RFVS認証の取得を目指すことが推奨されています。
LRQAは試行段階における主要な提供者でした。以前の英国拠点の「責任ある漁業スキーム」で唯一の認証機関だったLRQAの水産業における豊富な経験が、このとき活かされました。
LRQAで漁業・水産養殖部門の責任者を務めるMartin Gillは、次のように述べています。「商業漁業は依然として世界で最も危険な職業のひとつです。そのためRFVSの立ち上げは歓迎すべき待望の出来事です。このスキームは、船舶が世界のどこで操業していても安全な労働環境が確保され、法的要求事項が満たされていることを保証する上で、重要な役割を果たすことになるでしょう。
「漁船にRFVS認証が発行されると、訓練を受けた審査員による独立した審査によって、その乗組員が適切な訓練を受け、就業の最低年齢要件を満たし、自身の役割を遂行する能力を持つ人材であることが証明されます。中でも決定的に重要なのは、漁船で働く全員に適正な賃金が支払われているという点です」
漁業を支援する継続的な役割の一環として、LRQAはRFVSに対する独立審査を提供する予定です。
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