LRQAはMaersk Contract Logistics Japan株式会社様へ、ISO 9001・ISO 14001・ISO 45001の審査を提供、認証授与式をいたしました。
Maersk Contract Logistics Japan株式会社様は千葉県市川市に構え、130か国に拠点を置くA.P. モラー・マースク社の日本法人のひとつとして、配送センター管理、倉庫、輸送サービス事業を実施する総合ロジスティクス企業です。
2024年4月30日(火)に実施した認証授与式での記念写真
Maersk Contract Logistics Japan株式会社 代表取締役 蕨 靖一 様(左)
Maersk Contract Logistics Japan株式会社 HSSEスペシャリスト 石田 航一朗 様(右)
今回の認証取得に関して、代表取締役 蕨 靖一 様、HSSEスペシャリスト 石田 航一朗 様よりお話を伺いました。
- ISO 9001・ISO 14001・ISO 45001認証取得を実施するきっかけ、目的に関して
当社のすべての倉庫において世界基準の規格認証を受けることで、標準化された高品質なサービスを顧客へ提供できることをアピールするためにISO取得を実施しました。また、会社の規模拡大に伴い、社内記録資料の蓄積とコンプライアンスの順守を目指し、ISOの規格においてプロセスが標準化されることで仕事の俗人化を防ぐことができることを目標としました。
- 認証の構築を進めるにあたって苦労した点、課題、社内の反応
リスクの見える化や評価順位付けがされておらず、それらが潜在化していました。その為、一からリスクを特定することから始まり、なおかつ「リスク」と「危険」の違いから理解する必要がありました。
また、ISO推進委員全員の主体性を持ってもらうような運用の準備や説明に苦労しました。ISOの推進委員がマネージャーなどの管理職が多く、毎度講習に出られるとは限らないため、そのフォローアップや、スケジュールの管理文書化における認識の統一や書式の統一、各倉庫にあった内容の変更や修正に苦労しました。
- ISO 9001・14001・45001実施後のメリット・良かった点に関して
各部署の業務精査や顧客へのオペレーション説明などにISOで作成した資料を応用できるなどの、各倉庫のオペレーションがどのように業務しているか見える化され、現状と課題が把握でるようになったことです。また、リスクベースシンキングで業務の計画・実施・改善が取り入れられつつあります。
リスクアセスメントを行うようになり、受傷災害発生後の円滑な改善リスクの低減が可能になりました。ISO規格で要求される文書・記録等が顧客などの外部監査時必要な資料の提出が以前に比べ短時間で可能になったことはもう一つのメリットです。
- LRQAの審査の印象と感想、またLRQAを選んでいただいた理由
当社マースクはデンマークの企業です。LRQA様は当社と同様にヨーロッパ圏にある認証機関であること、また国際的に認知度が高いこともあり、LRQA様を選択いたしました。
審査員の皆様には一つ一つ資料を確認いただき、また真摯にこちらの話を聞いてくださり、審査をとおしてISOを取得する上で社会的責任を有する企業としてのあるべき姿を教えていただきました。
-
認証取得を通じた、今後のご活用方法、抱負、達成したい目標
ISOの取得に際し作成した資料を基に標準化された業務を通して、引き続き品質の高いサービスを顧客に提供し、環境に配慮された廃棄物処理、安全衛生を第一にしたオペレーションを継続し、PDCAをとおして継続的改善を実施していきたいと思います。ISOの認証取得に当たり真摯に当社の審査を行っていただけたことから、今後の継続審査をぜひお願いしたいと思っています。