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2023年4月13日に開催した「食品安全規格・認証 入門編 ISO 22000 / FSSC 22000」のウェビナー記事です。食品安全マネジメントシステム、FSSC 22000の特徴について解説しています。

[オンデマンド動画のご案内] 食品安全規格・認証 入門編 「ISO 22000 / FSSC 22000のご紹介」

2023年4月13日に開催したウェビナーのオンデマンド動画です。食品安全マネジメントシステムやFSSC 22000の特徴について解説します。

[オンデマンド動画のご案内] 食品安全規格・認証 入門編 「ISO 22000 / FSSC 22000のご紹介」
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FSSC 22000は、ISO 22000にいくつかの要求事項を追加した食品安全マネジメントシステムに関する国際規格です。この記事では、食品安全マネジメントシステムやFSSC 22000の特徴について解説します。認証取得予定の方には特に参考になる内容です。


FSSC 22000とは食品安全マネジメントシステムに関する国際規格

FSSC 22000(Food Safety System Certification 22000)は、食品安全の管理手法HACCP(ハサップ)と国際規格ISO 22000を包含した食品安全マネジメントシステムに関する国際規格です。現在の認証件数は世界で31,631件、日本で3,174件、現在に至るまで増加の一途を辿っています。

 

 

GFSI(Global Food Safety Initiative / 国際食品安全イニシアチブ)承認スキームは現在12個ありますが、日本ではFSSC 22000が圧倒的に選択されています。
その主な理由は、日本においてISO 9001などのマネジメントシステムが浸透しているためです。
FSSC 22000を構成するISO 22000はと同じ規格構成をしているため、他のGFSI承認スキームよりも親和性が高いと言えます。



特徴1. GFSI承認スキームとFSSC 22000の構成要素

GFSIは2000年に「Once Certified,Accept everywhere(いったん認証されれば、どこでも受け入れられる)」という理念のもと、世界各国のグローバル小売企業8社が合意して設立した団体です。
GFSIの承認スキームであるGFSI Benchmarking Requirementsは2023年4月現在Ver.7.2まで更新されており、アップデートが各承認スキームにも影響します。

 

GFSI

FSSC 22000の規格を構成しているのは、ISO 22000のマネジメントシステム・HACCP・前提条件プログラム・FSSC追加要求事項の4つであると表現できます。

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4つの構成要素のうちISOのマネジメントシステムの目的は食品安全のパフォーマンス全体を改善することで、改善の手法としてPDCAサイクルを採用しています。

また、同じくFSSC 22000の構成要素であるHACCPは、製造工程の途中にCCPを定めて管理しており、従来の食品安全管理とは異なった考え方をしています。



特徴2. 製品・サービスによって適用される前提条件は異なる

FSSC 22000では、認証組織の製品・サービスによって適用される前提条件が異なります。具体的にどの前提条件プログラムが該当するかどうかは、FSSCのウェブサイトにある「FSSCスキームの概要」という文書に記載されています。

前述の通り、GFSI承認スキームはGFSIのベンチマークリクワイアメントの変更内容を反映しなければなりません。FSSC 22000では、GFSIからの要求事項の変更に対してFSSC追加要求事項を変更することで対応しています。FSSC 22000追加要求事項の中で特徴的なのは、食品防御食品偽装の2つです。

FSSC 22000では、3年に1回非通知審査での審査を求めています。ただし、初回審査では非通知審査は実施できません。組織の要求があれば、更新審査を非通知審査にすることができます。もし組織が審査を拒否した場合は、認証の一時停止となります。

FSSC 22000はGFSIの更新にあわせてバージョンアップされているため、ISO 9001やISO 22000と比較すると更新の頻度が高いです。2010年から2020年までに8回更新されています。

FSSC 22000の適用範囲は、ISO 22000:2018に「適用範囲は、最終製品の食品安全に影響を与え得る活動、プロセス、製品又はサービスを含まなければならない」と記載されています。
また、ISO/TS 22003:2013にも「最終製品の食品安全に影響を及ぼす可能性がある場合、認証機関は認証範囲から、その活動、プロセス、製品またはサービスを除外してはならない」と記載されています。

LRQAでは、基本的には最終製品の食品安全に影響を及ぼす範囲は、すべて認証範囲として見てください」というお願いをさせていただいております。



審査スケジュールとFSSC 22000 第6版に関して

FSSC 22000またはISO 22000を新規で認証される場合、多くの組織様がおよそ12ヶ月で初回審査を完了されています。

22000又はISO 22000の初回審査は、文書によるステージ1審査と実地審査であるステージ2審査の2段階審査となっています。このステージ2審査の時期が定期審査の時期となることが多いため、繁忙期と重ならないように計画されるとスムーズです。

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2023年4月1日、FSSC 22000 第6版が発行されました。

今後は、2024年3月31日までFSSC 22000Ver.5.1での審査の継続が可能2024年4月1日から第5.1版から第6版へのアップグレード審査を開始、2025年3月31日までアップグレード期間が設けられています。

 

※参考:FSSC 22000関連の教育研修コースおよびウェビナー

 

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